寝たきり招く骨粗鬆症
コラム
寝たきり招く骨粗鬆症 転倒予防のために
(高知新聞 2003年2月13日)より
いすを使って体操を
骨粗鬆症があると、転倒によって骨折しやすい。東京医科歯科大学大学院の
高崎絹子教授(保険衛生学)に、いすを使って簡単にできる転倒予防体操を紹
介してもらった。
▼元気なころから行う
高崎教授は「転倒、骨折は、寝たきりの原因の第三位です。予防には、比較
的元気なころから積極的に転倒予防体操を行うことが大切です。」と強調する。
一、柔軟体操(柔軟性を付ける体操で、準備運動を兼ねる。それぞれ
一回二十秒程度行う)
- 肩=右手で左の肘を左耳に沿って後ろへ押す。左手も同様に
- 胸=椅子に座り、両腕をいすの後ろに回し、胸を張る
- ふくらはぎ=いすの背に両手を突き、左脚を後ろに引き、足裏を床に着け
て前傾し、脚の後ろを伸ばす。右脚も同様に。
- 太もも=右手で右足の先を持ち、尻の方に引っ張る。その際に転ばないよ
うに、左手で椅子の背をつかんで体を支える。左も同様に。
二、開眼片足立ち(バランス力を養う体操)=目を開いて、片足を浮
かしたままの状態を保つ。左右一分程度。手の位置は自由。転倒予防
のために椅子をそばにおいて置く。難しい人は、いすの背に触れても
いい。簡単にできる人は、時間を延ばしたり、目を閉じたりして行う。
何秒できたか記録しておくと、体操の効果が測定できる。
▼無理はしないで
三、筋力訓練(椅子に座ってそれぞれ十回ずつ行う。主に太ももやす
ねの筋力が付く)
- 脚の上げ下げ=椅子に座り、片脚の腰から下を水平になるまで上げる。左右
行う。上げる足先は手前に曲げたまま
- かかとの上げ下げ=両手で両膝を強く下に押し、同時にかかとを上げ、次に
下げる
- 立ち上がり=両腕を肩の位置で前に伸ばしたまま、椅子から立ち上がり、
次に座る。
四、新聞紙丸め=いすに座り、足指だけで新聞紙を丸めたり、広げ
たりする。立ったときに、足の指が上手く使えるようになる。
体操の指導に当たっている同大学院生の中田晴美さんは「無理をしないこと
が肝心で、十回できなければ五回でもいい。転倒が心配な人は、誰かそばにい
てもらうこと。寝起きは体がよく動かないので、避けた方が無難。回数や時間
は徐々に増やしてください」とアドバイスしている。